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ベンチプレス・ダンベル・フライの「正解」を、あなたの目的から導く

  • 執筆者の写真: SG
    SG
  • 2025年8月31日
  • 読了時間: 7分

更新日:2025年11月15日

ダンベルプレスの絵

胸トレで一番効果的なのって、ベンチプレス、ダンベル、それともフライのどれなんでしょうか?

正直なところ、これまでいろんな種目を試してきましたが、ポイントは可動域(ROM)をどこまで取れるか、どれくらいの重量を扱えるか、そして動作の安定性—この3つのバランスを考えて、自分の目的や体の特徴、トレーニング経験に合わせて選ぶのがベストだと思います。

このブログでは、よく言われる「可動域と重量のトレードオフ」や「グリップの違いによる刺激の変化」、肩甲骨周りの動かし方、初心者が気をつけるべき安全面、そして意外と見落としがちなネガティブ重視の落とし穴なんかも含めて、実際にどう判断してセットを組んでいけばいいのか、具体的にお話ししていきたいと思います。



胸トレで本当に大切なのは、可動域×負荷×安定性のバランスです。


可動域(ROM)は筋肉をどれだけ伸ばして縮められるか。広いほど「効いてる感」がありますよね。

負荷(Load)は扱える重量のこと。重いほど筋肥大への刺激も強くなります。

安定性(Stability)は動作の再現性や安全性。高いほどフォームが覚えやすく、継続もしやすいです。

この3つはトレードオフの関係にあるので、全部を最大化するのは無理。だからこそ、自分にとって何を優先するかが重要になります。


道具別の特徴はこんな感じです。


バーベルベンチプレス:重量は一番扱えるし、動作も安定してます。ただ、バーが胸で止まっちゃうのと、トップで完全に寄せ切れないのがちょっと惜しいかな。

ダンベルベンチプレス:可動域は最高で、左右独立して内側に寄せられるから効きも抜群。ただ、高重量になると不安定で扱いにくいのが難点です。

フライ(ダンベル・ケーブル):ストレッチ感は最強ですが、関節への負担が心配で高重量は厳しい。安定性はケーブルの方がダンベルよりマシですね。


種目別の長所・短所と狙いどころ


バーベルベンチプレス(BB)

良いところ 軌道が安定してるから高重量を扱いやすく、負荷面では一番優秀。競技としても研究も進んでるから、手幅や降ろす位置、足の使い方まで学びやすいです。何より記録が伸びていく楽しさがあるのが続けやすいポイント。

注意点 完全なストレッチや収縮は物理的に制限されますが、完璧な種目なんて存在しないので、目的に合ってれば十分有効だと思います。

刺激の調整 手幅を広くすると大胸筋メイン、やや狭めると三頭筋の関与が増えます。降ろす位置は乳頭からみぞおちあたりで、自分の肩が楽な場所に合わせればOK。

基本のやり方 肩甲骨を軽く寄せて下げて胸を張り、前腕が垂直になる位置にバーを持つ。ボトムで反動じゃなく一瞬止める意識で。

安全面 セーフティバーか補助者は必須。潰れ対策が最優先です。


ダンベルベンチプレス(DB)

良いところ 左右が独立してるから、胸の外から内側に寄せる動きができて可動域も収縮感も抜群。トップで内側に寄せる意識を持つと、大胸筋がしっかり収縮してくれます。

筋肉の働き メインは大胸筋(上部・中部・下部)で、サブで三頭筋と肩の前側が働きます。肩甲骨が自然に外に開きやすいのも特徴ですね。

グリップでの調整 普通のオーバーハンド(手の甲が上)だと中部がメイン。手のひらを向かい合わせるニュートラルグリップにすると、上部や肩の前、三頭筋により効きます。

安全面 スタートと終了時の膝キックでダンベルをセット・リリースするのがコツ。初心者は軽めからフォーム確認して、補助者がいると安心。不安定だから無理な高重量は禁物です。


フライ(ダンベル/ケーブル)

目的 重量よりも可動域と感覚重視。大胸筋のストレッチと収縮をしっかり意識するための種目です。

種類の選び方 ケーブルは負荷が最初から最後まで抜けにくく、軌道も安定してるから初心者でも扱いやすい。ダンベルは深いストレッチが得られるけど、肘や肩への負担が大きいので、肘は軽く曲げて固定、痛みのない範囲で動かすのがポイント。

使うタイミング 高重量のプレス系をやった後に、中〜高回数で仕上げとして使うのがベストですね。


解剖学に基づく刺激チューニング(上部・中部・下部、三頭の配分を意図的に変える)


上部を狙う場合 インクラインベンチを15〜30度の軽めに設定。ダンベルならニュートラルグリップで、軌道を顔側にわずかに向けます。

中部を狙う場合 フラットベンチでオーバーハンド。肘は肩より少し下を通すイメージで。

下部を狙う場合 デクラインベンチ(-10〜-15度)か、フラットでみぞおち側に降ろします。

三頭筋の関与を調整する 減らしたいなら肘をやや開いて水平に寄せる意識で、テンポも丁寧に(開きすぎは肩に良くない)。増やしたいなら手幅を狭めて肘を体側に近づける。ニュートラルダンベルでもOK。

肩甲骨の使い分け 高重量のバーベルプレスでは肩甲骨をやや固定(寄せて下げる)して安定させる。収縮重視のダンベルやケーブルでは、トップで軽く外に開いて前鋸筋のサポートを活かし、大胸筋の寄せを感じるようにします。


初心者〜中級者の胸トレメニュー


頻度:週2回(48〜72時間空ける)

プログラムA(重量→効かせる順)

  1. バーベルベンチプレス 3〜5セット×4〜6回(限界まで1〜2回残し)

  2. ダンベルベンチプレス 3セット×8〜12回(限界まで1〜2回残し)

  3. ケーブルフライ 2〜3セット×12〜15回(ほぼ限界まで)

  4. 仕上げ:プッシュアップ 1〜2セット(お疲れさま的な感じで)

プログラムB(効かせる→重量順)

  1. ダンベルベンチプレス 3〜4セット×8〜10回

  2. ベンチプレス 3セット×5〜8回

  3. インクラインダンベルフライ 2〜3セット×12〜15回

進め方 2週連続で上限回数クリアできたら重量を2.5〜5%アップ。痛みが出たら可動域を狭めるか種目変更、重量ダウン。

ウォームアップ(5〜8分) バンドプルアパート、軽めのダンベル動作で肩周りを準備。その後、メイン重量の40/60/80%で各5回。

安全確認とフォームチェック

肩・肘・手首を一直線に保ち、前腕はボトムで床に垂直。バーやダンベルは胸の外から内に向かって動かし、反動は使わない。効きが悪い時は下ろしを3秒、トップで1秒寄せる意識で。ダンベルは無理に深く入れすぎず、肩前面に痛みが出たら可動域を狭める。BBはセーフティバー、DBは膝に置いて安全に終了。


迷った時の選び方


目的重視:記録&高重量ならベンチプレス主体、効きやフォーム学習ならダンベル主体、仕上げならフライ。

肩の調子:痛むなら角度変更(インクライン/デクライン)、可動域短縮、重量ダウン、ケーブルに変更。

経験値:初心者は安定性の高い順(バーベル→ダンベル→ケーブル)で覚える。

継続性:楽しく記録できる選択を最優先。

「○○は無意味」論に惑わされない

完璧な刺激を追求するより、可動域・負荷・安定性のバランスを自分に最適化する方が大事です。


よくある疑問


Q. 胸に効かず三頭ばかり疲れる

A.手幅をやや広げて、肘を少し外に向けてみて。下ろしはゆっくり、トップでダンベルを内側に寄せる意識を持つと良いです。フライを最初にやって「予備疲労」を作るのも効果的。


Q. 肩が痛い

A.ベンチの角度を15〜30度のインクラインに変えるか、バーを降ろす位置をやや下にずらしてみて。可動域は痛みがゼロの範囲に短縮して、ダンベルやケーブルに一時的に切り替えるのもアリです。


Q. ダンベルが不安定で怖い 

A.重量を下げて、ニュートラルグリップで肘を体側に近づける。膝キックでスタート→胸の上で安定→終了時は膝で受ける、この手順を徹底すること。可能なら補助者にお願いしましょう。


Q. 週1でも伸びるか? 

A.週1でも大丈夫。種目を絞って、ベンチプレス(4〜6回)+ダンベルプレス(8〜12回)+フライ(12〜15回)で合計10〜14セットを目安に。


記録を伸ばすコツ


ログブックに重量・回数・余力・効いた部位(上部/中部/下部)を記録。セットの最初と最後の2回を動画で撮って、肘の軌道と肩の安定をチェックするのもおすすめ。小さなマイクロプレート(2.5kg未満)や、片側だけ0.5〜1kg追加して左右差を調整するのも意外と効果的です。


結論


胸トレに「これが絶対正解」って答えはありません。

ダンベルは可動域が広くて収縮を感じやすい、バーベルは高重量を扱えて学びやすい、フライは仕上げに最適。それぞれの良いところを理解して、自分の目的や体格、経験、好みに合わせて組み合わせるのが、効率よく強く厚い胸を作る近道です。

迷ったらシンプルに考えて。ベンチプレスで土台の負荷を作って、ダンベルで収縮と可動域を補って、フライで仕上げる。この基本を自分の体で試し続けていけばOK。

結局、継続できる選択が一番の最適化なんです。





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